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マジコン 購入
私の手元に一冊の書物がある。『FAR EAST OF EDEN』、エデンのはるか東と名づけられたこの本にはジパングという名の神秘の国について記されており、その国に古くから存在する“火の一族”といわれる者たちの活躍が描かれている。私はその物語の第二章に特に心を奪われた。
今宵より何回かにわたって紹介しよう。『天外魔境II 卍MARU』の世界を。
オイラの名前は、戦国卍丸(せんごく まんじまる)。
「火多(ひだ)の国の卍丸様」っていったら、稀代のガキ大将としてここいらではちったぁ有名なんだぜ。

今日も母ちゃんのうまいご馳走を食べていると、村の大人たちが家に押しかけてきた。うへぇ、面倒くさいことになっちまったなぁ。でも、さすがオレの母ちゃん。「子供のケンカに大人が出てくるなんて大人気ない」って、オレを二階から逃がしてくれたんだ。

ありがとう母ちゃん。今日はどうしても外せない用事があるんだ。今日は年に一度の「高山祭りの日」。子分たちにその祭りを見せてやるって約束をしてたんだ。

隠れ家である神社に到着すると、子分たちが待ちきれないって顔で待っていた。悪い、悪い。よしっ、それじゃ、おめえら準備はいいか?高山祭りに出発だ!

意気揚々と村の外に出た途端…、グラグラグラグラ…!おっと地震だ。結構大きいぞ。???収まったみたいだな。なんだか最近地震が多いな。まあ、いいや。出鼻をくじかれちまったが、高山祭りへ急ごう!

高山の町に着くと、もう祭りの準備で町全体が大賑わいだった。うひょー、ワクワクしてきやるなぁ!なんでも今年の祭りには、大和地方の権力者タイクーンとかいうおっさんも見物に来ているという。ふーん、興味ねえや。でも、タイクーンて奴はオイラに用があるらしく、挨拶しに行かなくちゃいけないらしい。あー、面倒くさいな。パッパと終わらせて祭りだ祭りだ!

初めて会ったタイクーンっておっさんは思っていた以上に変な奴だったぜ。「自分がジパングの王になる」とかなんとかそんなことばっかり言っていて人の話を聞きゃしねえ。まったく偉い人間ってのは何を考えているのか分からないぜ。それよりも不気味だったのは、タイクーンの子分らしい三人だな。



なんだかオイラを見る目が他の奴と違う気がする。それに、話しかけられただけなのに、鳥肌が立ってきやがったぜ。まるで野獣に襲われるときみたいに、いやそれ以上に危険な“敵意”みたいなものを感じちまった。どーしちまったのかな、オイラは。まあいいや。とにかく祭りだ、祭りだ!











!?
惨劇は突然やってきた。まさに大地という大地を砕かんとばかりの巨大な地のうねりが、ジパング全土を襲ったのである。家屋は倒壊し、川は氾濫し、あまたの火柱が立ち上る!


だがそれも、これから起きる惨劇のほんの序章でしかなかった。混乱が収まった後、人々は見た。その驚異的な生命力によって地の底より生えてきたおぞましい巨大な植物を。そして理解する。ここ数日の地震の原因、そして目の前で起きた天変地異の正体は、この植物の胎動であったことを。

つづく。
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私の手元に一冊の書物がある。『FAR EAST OF EDEN』、エデンのはるか東と名づけられたこの本にはジパングという名の神秘の国について記されており、その国に古くから存在する“火の一族”といわれる者たちの活躍が描かれている。私はその物語の第二章に特に心を奪われた。
今宵より何回かにわたって紹介しよう。『天外魔境II 卍MARU』の世界を。
オイラの名前は、戦国卍丸(せんごく まんじまる)。
「火多(ひだ)の国の卍丸様」っていったら、稀代のガキ大将としてここいらではちったぁ有名なんだぜ。

今日も母ちゃんのうまいご馳走を食べていると、村の大人たちが家に押しかけてきた。うへぇ、面倒くさいことになっちまったなぁ。でも、さすがオレの母ちゃん。「子供のケンカに大人が出てくるなんて大人気ない」って、オレを二階から逃がしてくれたんだ。

ありがとう母ちゃん。今日はどうしても外せない用事があるんだ。今日は年に一度の「高山祭りの日」。子分たちにその祭りを見せてやるって約束をしてたんだ。

隠れ家である神社に到着すると、子分たちが待ちきれないって顔で待っていた。悪い、悪い。よしっ、それじゃ、おめえら準備はいいか?高山祭りに出発だ!

意気揚々と村の外に出た途端…、グラグラグラグラ…!おっと地震だ。結構大きいぞ。???収まったみたいだな。なんだか最近地震が多いな。まあ、いいや。出鼻をくじかれちまったが、高山祭りへ急ごう!

高山の町に着くと、もう祭りの準備で町全体が大賑わいだった。うひょー、ワクワクしてきやるなぁ!なんでも今年の祭りには、大和地方の権力者タイクーンとかいうおっさんも見物に来ているという。ふーん、興味ねえや。でも、タイクーンて奴はオイラに用があるらしく、挨拶しに行かなくちゃいけないらしい。あー、面倒くさいな。パッパと終わらせて祭りだ祭りだ!

初めて会ったタイクーンっておっさんは思っていた以上に変な奴だったぜ。「自分がジパングの王になる」とかなんとかそんなことばっかり言っていて人の話を聞きゃしねえ。まったく偉い人間ってのは何を考えているのか分からないぜ。それよりも不気味だったのは、タイクーンの子分らしい三人だな。



なんだかオイラを見る目が他の奴と違う気がする。それに、話しかけられただけなのに、鳥肌が立ってきやがったぜ。まるで野獣に襲われるときみたいに、いやそれ以上に危険な“敵意”みたいなものを感じちまった。どーしちまったのかな、オイラは。まあいいや。とにかく祭りだ、祭りだ!











!?
惨劇は突然やってきた。まさに大地という大地を砕かんとばかりの巨大な地のうねりが、ジパング全土を襲ったのである。家屋は倒壊し、川は氾濫し、あまたの火柱が立ち上る!


だがそれも、これから起きる惨劇のほんの序章でしかなかった。混乱が収まった後、人々は見た。その驚異的な生命力によって地の底より生えてきたおぞましい巨大な植物を。そして理解する。ここ数日の地震の原因、そして目の前で起きた天変地異の正体は、この植物の胎動であったことを。

つづく。
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jailbreak2
壊滅した高山村の人々、そして卍丸の母親をさらった根の一族は、両面窟へと卍丸をいざなう。その地底の底で根の一族?死神三兄弟が一人「ツノ王」と対峙した卍丸は、激闘の末、打ち倒すことに成功する。しかし、危機一髪で助け出した母親は、卍丸の脅威の成長を複雑な表情で見つめるのだった。
「卍丸、ありがとう。お前は本当に強いのね…。そして、もっと強くなってしまう…。とうとうこの日が来たのですね。お前に大切な話があります。急いで家に戻りましょう。」

家に着いた母ちゃんは、神妙な顔つきで途方もない話を始めたんだ。

「今から1000年の昔。
ジパングの出雲の国の小国「根の国」がジパング征服を目論みました。
彼らは、彼らがあがめる悪神ヨミと、
7本の暗黒ランのチカラを使って、ほんの数日間で、
ジパングを地獄に変えたと言います。

ほとんどすべての人たちが自らの運命を諦めました。
しかし、希望を捨てずに戦うことを選択した者たちも、またいたのです。
それが、「火の一族」と呼ばれる人々でした。
彼らは最後まで、根の一族に対して頑強に抵抗しつづけました。
戦いは数千日におよんだと聞きます。
日々、熾烈さを増す戦いの中で、火の一族は一人また一人と倒れ、
多くのものが命を失い、その都も失うことになりました。

劣勢に立たされた火の一族は最後の賭けに出ます。
一族の極意を、「火の勇者」と呼ばれる7人の若者と7本の聖剣に託し、
最終決戦にのぞんだのです。

若者たちは、その7つの命と引き換えに、
7本の暗黒ランを切り倒すことに成功し、
根の一族と悪神ヨミを地中深くに封印しました。
しかし、火の一族の損害も甚大なものでした。
かくしてジパング全土を巻き込んだ大きな戦は幕を閉じ、
戦いに疲れた火の一族も静かに歴史の表舞台から姿を消し、
平和な時代が訪れたのです。
その後、火の一族を見たものはいません。
火の一族の血は、千年の時の中で民の中へ移し、消えてしまった。
そのはずでした。
でもね…、

いつの日か、ふたたび根の一族がこの地に災いをもたらしたとき、
火の一族は立ち上がらなければならない。
闘わなければならない。
火の一族だから、ジパングを守らなければならない。
あの人は、いつもそう言っていたわ。」
そこまで話すと母ちゃんは立ち上がって、ひと抱えもある葛篭を持ってきた。
おもむろに中を開けると、
そこに入っていたのは、ひと振りの剣と陣羽織だった。
「卍丸。もしもの時にって、お父さんから預かっていたものよ。
さあ、着せてあげるわ。」

オイラには、話が大きすぎてよく分からなかった。
でも、アタマよりも先に、心が、魂が、何かを理解したような気がする。
ジパングをこのままにしてはいけないって。
そのために、自分が闘わなければならないって。
そう考えたら、胸が熱くなったんだ。
身体の奥のどこかでボッと火がついて、全身にチカラがみなぎってきたんだ。
母ちゃん、オイラは行くよ!
もう火多のガキ大将じゃない。火の一族の剣士として、
あの暗黒ランをぶった切って、ジパングに平和をもたらしてみせるよ!
つづく
次回、「敵か味方か、カブキ団十郎登場!」の巻
r4ionda vi30 レビュー
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壊滅した高山村の人々、そして卍丸の母親をさらった根の一族は、両面窟へと卍丸をいざなう。その地底の底で根の一族?死神三兄弟が一人「ツノ王」と対峙した卍丸は、激闘の末、打ち倒すことに成功する。しかし、危機一髪で助け出した母親は、卍丸の脅威の成長を複雑な表情で見つめるのだった。
「卍丸、ありがとう。お前は本当に強いのね…。そして、もっと強くなってしまう…。とうとうこの日が来たのですね。お前に大切な話があります。急いで家に戻りましょう。」

家に着いた母ちゃんは、神妙な顔つきで途方もない話を始めたんだ。

「今から1000年の昔。
ジパングの出雲の国の小国「根の国」がジパング征服を目論みました。
彼らは、彼らがあがめる悪神ヨミと、
7本の暗黒ランのチカラを使って、ほんの数日間で、
ジパングを地獄に変えたと言います。

ほとんどすべての人たちが自らの運命を諦めました。
しかし、希望を捨てずに戦うことを選択した者たちも、またいたのです。
それが、「火の一族」と呼ばれる人々でした。
彼らは最後まで、根の一族に対して頑強に抵抗しつづけました。
戦いは数千日におよんだと聞きます。
日々、熾烈さを増す戦いの中で、火の一族は一人また一人と倒れ、
多くのものが命を失い、その都も失うことになりました。

劣勢に立たされた火の一族は最後の賭けに出ます。
一族の極意を、「火の勇者」と呼ばれる7人の若者と7本の聖剣に託し、
最終決戦にのぞんだのです。

若者たちは、その7つの命と引き換えに、
7本の暗黒ランを切り倒すことに成功し、
根の一族と悪神ヨミを地中深くに封印しました。
しかし、火の一族の損害も甚大なものでした。
かくしてジパング全土を巻き込んだ大きな戦は幕を閉じ、
戦いに疲れた火の一族も静かに歴史の表舞台から姿を消し、
平和な時代が訪れたのです。
その後、火の一族を見たものはいません。
火の一族の血は、千年の時の中で民の中へ移し、消えてしまった。
そのはずでした。
でもね…、

いつの日か、ふたたび根の一族がこの地に災いをもたらしたとき、
火の一族は立ち上がらなければならない。
闘わなければならない。
火の一族だから、ジパングを守らなければならない。
あの人は、いつもそう言っていたわ。」
そこまで話すと母ちゃんは立ち上がって、ひと抱えもある葛篭を持ってきた。
おもむろに中を開けると、
そこに入っていたのは、ひと振りの剣と陣羽織だった。
「卍丸。もしもの時にって、お父さんから預かっていたものよ。
さあ、着せてあげるわ。」

オイラには、話が大きすぎてよく分からなかった。
でも、アタマよりも先に、心が、魂が、何かを理解したような気がする。
ジパングをこのままにしてはいけないって。
そのために、自分が闘わなければならないって。
そう考えたら、胸が熱くなったんだ。
身体の奥のどこかでボッと火がついて、全身にチカラがみなぎってきたんだ。
母ちゃん、オイラは行くよ!
もう火多のガキ大将じゃない。火の一族の剣士として、
あの暗黒ランをぶった切って、ジパングに平和をもたらしてみせるよ!
つづく
次回、「敵か味方か、カブキ団十郎登場!」の巻
r4ionda vi30 レビュー
