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壊滅した高山村の人々、そして卍丸の母親をさらった根の一族は、両面窟へと卍丸をいざなう。その地底の底で根の一族?死神三兄弟が一人「ツノ王」と対峙した卍丸は、激闘の末、打ち倒すことに成功する。しかし、危機一髪で助け出した母親は、卍丸の脅威の成長を複雑な表情で見つめるのだった。
「卍丸、ありがとう。お前は本当に強いのね…。そして、もっと強くなってしまう…。とうとうこの日が来たのですね。お前に大切な話があります。急いで家に戻りましょう。」

家に着いた母ちゃんは、神妙な顔つきで途方もない話を始めたんだ。
「今から1000年の昔。
ジパングの出雲の国の小国「根の国」がジパング征服を目論みました。
彼らは、彼らがあがめる悪神ヨミと、
7本の暗黒ランのチカラを使って、ほんの数日間で、
ジパングを地獄に変えたと言います。
ほとんどすべての人たちが自らの運命を諦めました。
しかし、希望を捨てずに戦うことを選択した者たちも、またいたのです。
それが、「火の一族」と呼ばれる人々でした。
彼らは最後まで、根の一族に対して頑強に抵抗しつづけました。
戦いは数千日におよんだと聞きます。
日々、熾烈さを増す戦いの中で、火の一族は一人また一人と倒れ、
多くのものが命を失い、その都も失うことになりました。
劣勢に立たされた火の一族は最後の賭けに出ます。
一族の極意を、「火の勇者」と呼ばれる7人の若者と7本の聖剣に託し、
最終決戦にのぞんだのです。
若者たちは、その7つの命と引き換えに、
7本の暗黒ランを切り倒すことに成功し、
根の一族と悪神ヨミを地中深くに封印しました。
しかし、火の一族の損害も甚大なものでした。
かくしてジパング全土を巻き込んだ大きな戦は幕を閉じ、
戦いに疲れた火の一族も静かに歴史の表舞台から姿を消し、
平和な時代が訪れたのです。
その後、火の一族を見たものはいません。
火の一族の血は、千年の時の中で民の中へ移し、消えてしまった。
そのはずでした。
でもね…、
いつの日か、ふたたび根の一族がこの地に災いをもたらしたとき、
火の一族は立ち上がらなければならない。
闘わなければならない。
火の一族だから、ジパングを守らなければならない。
あの人は、いつもそう言っていたわ。」
そこまで話すと母ちゃんは立ち上がって、ひと抱えもある葛篭を持ってきた。
おもむろに中を開けると、
そこに入っていたのは、ひと振りの剣と陣羽織だった。
「卍丸。もしもの時にって、お父さんから預かっていたものよ。
さあ、着せてあげるわ。」

オイラには、話が大きすぎてよく分からなかった。
でも、アタマよりも先に、心が、魂が、何かを理解したような気がする。
ジパングをこのままにしてはいけないって。
そのために、自分が闘わなければならないって。
そう考えたら、胸が熱くなったんだ。
身体の奥のどこかでボッと火がついて、全身にチカラがみなぎってきたんだ。
母ちゃん、オイラは行くよ!
もう火多のガキ大将じゃない。火の一族の剣士として、
あの暗黒ランをぶった切って、ジパングに平和をもたらしてみせるよ!
つづく
次回、「敵か味方か、カブキ団十郎登場!」の巻
r4ionda vi30 レビューPR