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美味しんぼの「ここだけ」でも、読んでおく価値はある!
「いや、まずい。とても食べられたもんじゃない」。レストランに入っていきなりシェフの目の前で料理を非難する記者?山岡士郎。彼の言動と行動は明らかに父?海原雄山と同じ。にも関わらず、亡き母親のことがあり、20年以上にわたって確執をつづけてきた、山岡士郎と海原雄山がついに“和解”に向けた最終決戦へと動き出す。
?本日の博士のオススメ?


美味しんぼ 70 (小学館文庫 はE 70) [文庫]
ついに、最終決戦へ!

「究極のメニュー」の担当は、山岡から飛沢へ。かくして、これまでの成果の集大成として、東西新聞社は「至高のメニュー」との最終決戦を画策していた。「それぞれの優劣を競う対決をしてきたわけじゃない」。そう言って山岡は対決を拒否する。
しかし、この機会を「二人を和解させる最後のチャンスかもしれない――!」と考えた栗田さんは、一計を案じることに。
動かざること山の如しの雄三が、ついに動く!

栗田が送った“あるもの”は雄山の不動の心を激しく揺さぶる。そして、静かに亡き妻に語りかけるのだった。
「見たか…。お前と私の息子の嫁が、こんなことをしてよこした。私は…」
今回の「至高のメニュー」と「究極のメニュー」の対決は、これまでのようにひとつの食材?テーマに対して審査員に判定してもらうものではない。料理の原点。つまり、「いかに相手に喜んでいただくか」を競うもの。対立を続ける海原雄山と山岡士郎だけに、お互いが歩み寄らなければ勝負は始まらない。
最初に動いたのは、雄山だった!
雄山「この私を超えてみよ!」

「“和解”などという言葉は、対等の関係の人間の間で使う言葉だ。私と士郎に関わらず、父親と息子は必ず衝突する宿命にある。衝突し、立ち向かってきた息子に対して父親が心を開くのは、その息子が父親を乗り越えたところを示したときのみ。」
二日間にわたる戦い。先攻を進んで選んだのは雄山だった。それは、「自分は全ての手の内を明かす。士郎、お前はこの私を乗り越えてみろ」という雄山からのメッセージだった。それを受け取った山岡は大きく動揺する。そして、さまざまなことに決着を着けなければならないことを静かに悟るのだった。
雄山のすべてを出し切った最高の「至高のメニュー」

テーマは、「朝食」?「昼食」?「晩餐」。雄山は、まさに持てるすべてをもって最高の「至高のメニュー」を揃える。その中には、山岡の心を激しく揺さぶるものも!そして、雄山は静かに語りだす。
「実は、今日お出しした料理のいくつかは、私の亡き妻が関わったものだ。」
芸術家である自分、料理家である自分、その二つを両立させることは、亡き妻がいなければ実現しなかったこと。自分の人生に寄り添ってくれた妻に今も深く感謝していること。それは、雄山が初めて見せた“弱さ”。そして、“本心”だった。
究極メニューが出した答えは、「一家団らん」

「海原雄山は俺に様々なことを教え込んだ。料理、芸術、文芸…。しかし、あの男が俺に与えることができなかったものがある。それは“家族の団らんの幸せ”だ。俺があの男を乗り越えられるのは、この一点にしかない」。
雄山の本心に対して、山岡も料理対決の中で心情を吐露する。相手の偉大さを認め、それを乗り越えるための一歩を踏み出したのだ。だが、事態はそれだけでは済まなかった。そして、次第に明らかになっていく雄山?山岡のかつての記憶。その思い出の中にいつもいた妻(母親)。そして対決の行方は――。
父から子へ。渡される一本のワイン

対決が終了した打ち上げの場。山岡は、中川から「雄山から預かった」というワインを受け取る。『Petrus』(1996年)。「飲み頃になったら飲もう」ということらしい。雄山からのメッセージに気がつかない山岡に団は言う。
「Petrusの12年ものは“今”が飲み頃だよ!」
遺影を前に、父一人、子一人、同じワインでグラスを傾ける二人。言葉はない。親子として言葉を交わすには長すぎた確執の時間。しかし、それはきっと時間が解決してくれるだろう。子が親を認め、親が子を認めた、世界一不器用な二人の“和解”。
大人になってからこそ、胸に込み上げてくるものがあるこの瞬間を見逃すな。
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