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08


人はなぜ堕ちるのか?這い上がることを学ぶためだ。


先日、クリストファー?ノーラン監督による新生バットマン新作『ダークナイト ライジング』が公開された。シリーズ完結編となるこの作品を100%味わうためにも、我々は今、もう一度、新生バットマンシリーズを振り返るべきだと思う。そんなわけで今回は、記念すべき第一作目『バットマン ビギンズ』について語ってみよう。



ブログ代表
名画トレジャーハンター/ジョーンズ博士だ。

『バットマン ビギンズ』を語る上で忘れてはならないことが一つある。それは、本作がDCコミックス史上最高傑作と謳われる『バットマン ダークナイトリターンズ』の雰囲気をそのままに、誕生秘話を描いた『バットマン イヤーワン』をプロットに使ったオリジナル作品だということ。つまり、最強の“大人の観賞に堪えうるバットマン”ということだ。




若きブルース?ウェインの苦悩と葛藤を描く
redline
心ない人からは「金持ちが道楽でやっているヒーロー」などと云われるバットマン。それは大きな間違いだ。本作の主人公バットマンことブルース?ウェインは心に大きな傷を負っている。彼は、父親と母親を殺したのは自分だと思っているからに他ならない。

少年の日のブルース?ウェインは、ある日、庭にある古井戸に落ちた際、コウモリの大群に襲われる。えも知れない異形の生物に全身を覆われた体験は、幼い彼の心に恐怖を刻み込んだ。そんな彼の心を癒そうとした両親は彼をオペラに誘うのだが、その演目に出てくる黒き使者の姿にコウモリを想像。両親に「帰ろう」と急かす。その帰り道、街のチンピラに両親は殺されてしまうのである。
13
(自分が帰ろうだなんて言わなければ…!)
(いや、それ以前に恐怖を感じない強さがあれば…!)

深い悲しみは、弱い自分への怒りへ、そして父と母を殺した犯人への復讐の炎へと変わってゆく。父と母を殺した強盗チルの公聴会。大学生へと成長したブルースは、懐に拳銃を忍ばせ、犯人を私刑にするつもりで参加した。しかし、そんな彼の目の前で、チルは別の者に殺される。検事の司法取引で受けたチルはマフィアの報復によって消されてしまったのだ。

場末のバーでマフィアのドン?ファルコーニと対峙するブルース。ファルコーニは眼前に銃を突きつけて言う。「今、ここには非番の刑事、組合の委員長、地方検事もいるが、目の前であんたを殺しても誰もが黙秘をする。これは金では買えない力、“恐怖”の力だ」、と。
21
ブルースが知らない間に、街の正義の火は消えようとしていた。警察内には不正がはびこり、検事もマフィアに買収されている。善良な市民は、ただ脅えて暮らすだけ。ブルースの誇り、父が愛したゴッサムシティは、いつの間にここまで堕ちてしまったのか。

父への想い、そしてブルースの正義の心が、ゴッサムシティの“今”を許さない。しかし同時にブルースは厳しい現実を突きつけられてもいた。「自分は、金持ちという暖かい環境でぬくぬくと育った“お坊ちゃん”である」ということを。犯罪者には犯罪者の心理があり、ルールがある。犯罪者と戦うには、彼らの心とルールを知る必要がある。そしてブルースは、着の身着のまま放浪の旅に出る。

生きるために食べ物を盗む。身にかかった火の粉を払うために暴力を振るう。気がつけば、ブルースは遠いアジアの果てで犯罪集団の一員にまで堕ちていた。そして捕まり、投獄。その刑務所の中でも問題ばかり起こすという始末。悪を知るために悪の道を歩む。かつての崇高な使命すら危うくなり、“自分探し”に迷走するブルース。しかしその旅は、一人の男との出会いによって終わりを告げる。
03
彼の名はデュカード。“ラーズ?アル?グールの使者”と名乗るその男は、ブルースに道を示す。「我々は、悪を心から憎む同志を探している。真の正義を遂行するために。それが我々“影の同盟”だ」、と。

デュカードは説く。影の同盟は自己満足で正義を振りかざす存在ではない。正義のためにすべてを捨てる覚悟を持ち、闇社会から恐れられている存在であると。デュカードは続ける。「もし君が、理想のためにすべてを捨て、人間を超えた存在を目指すのならば、我々は君をまったく別の“何か”に育てることができる」。何かとはなんだというブルースの問いにデュカードはこう答える。
06
そして、“伝説”は“始まり”(ビギンズ)を迎える――!

つづく








vi10dstti 1.4.4j
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【名画発掘】 『バットマン ビギンズ』─―退廃の街に、今、恐怖という名の正義が舞い降りる!

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